日本建築の見るべきところ 7
住之江の間は、柱が糸面の角柱であり、小壁が色付となり、襖の引手が小さ目の縦丸型です。
そして、天井の樟縁は、本と末を同一の太さにするために二木組み合せの丸太となり、床の間の前で平行し棚の前で棚指しと二様に使われています。
この一五畳の住之江の間は、平面図で見る限り、平書院と丸い床柱だけが書院造の座敷と違うぐらいにしか見えてきません。
数寄屋風座敷の面白さは、等測図などで立体視して詳細に見ることで理解されるでしょう。
こうして見た住之江の間は、すべてにおいて数寄屋風の典型と言えます。
初層の部屋は、天楽の間と呼ばれています。
その名のように、天楽の間と次の間の境の欄間は、中央の釣束の両側に朱塗りの欄干を横に通し、斜めにした笙や横笛とひちりきをそれぞれ配しています。
また、この下の襖は、狩野安信の墨絵が描かれ、引手が縦丸の葉型になります。
天楽の間の床の間は、床柱が面皮であり、一間半の大床の張付壁が淡く金泥をひいた墨絵の山水になっており、畳床です。
棚は、幅の広いものとなり、天袋がなく、一文字の板と棚の半分幅の地袋で、地袋脇に同じく半分幅の板があります。
小壁は、色付であり、下の二方に腰障子が入ってきます。
長押は、省略され、天井は、樟縁天井となっています。